ご遺骨の掘り起こし(掘り返し)

土葬されたご遺骨の移転について

お墓を解体したり、新しいお墓を建てる際にはご遺骨の移転が必要です。

このとき、お寺や地域墓地、公営墓地に土葬の記録等があると管理者よりご遺骨の掘り返しを指定される事があります。

「ご遺骨の掘り返し」作業について解説します!

ご遺骨の掘り起こし(掘り返し)とは

土葬は縄文時代から昭和中期頃まで行われてきました。

土葬は縄文時代から昭和中期頃まで行われてきました。

一般的な土葬の方法は

・地面から2m前後の穴を堀る
・身体を折り曲げたご遺体を陶器の瓶(カメ)に入れる
・②の瓶に蓋をする

といったものでした。

現代では、公衆衛生の理由からほとんどの地域で火葬が義務づけられています

通常、土葬された瓶が劣化により割れ、ご遺体は土の中の微生物により50年〜100年程で骨となって土に還ります。

ただ、瓶が割れずに残ってしまう場合や土壌環境によっては、ご遺体が完全に分解されないこともあるのです。

そして、骨の状態は実際に土を掘ってみないと分かりません。

骨が残っているか残っていないかによって対応は2つに分かれます。

骨が残っている

骨が残っている場合の対応は土葬からの年数によって変わります。

・土葬から50年以上
土に還す(散骨)

・土葬から50年未満
再火葬が必要

骨が残っていない

一方、骨が残っていない場合は瓶を割り、埋葬していた場所の土を丸めて固め、新しいお墓への移転をします。

「うちのお墓がどうなっているか不安」という方も気軽にお問い合わせください!

ご遺骨の掘り起こしの作業の流れ

作業の流れは以下の通りです!

現場立ち合い
新しい供養先の確保
行政手続き
閉眼法要
掘り起こし
ご遺体の洗浄および火葬
移転先への引っ越し

順番に見ていきましょう!

① 現場立ち合い

前提として、土葬された場所や地域によりルールが異なります。

それぞれのケースで作業内容やかかる費用が変わるため、まずは管理者や親族とお話し下さい。

その後現場立ち合い後に後日、お見積もりを提示致します。

② 新しい供養先の確保

遺骨は通常、埋葬してから50年経つと遺骨が埋葬されていた場所に還します。

50年未満で移転する場合は遺骨を移転する場所を先に決めておく必要があります。

③ 行政手続き

所在する地域の行政に改葬許可証、再火葬許可証の申請を行います。 申請書や要件は行政に問い合わせをすると教えてくれます。

遠方在住等で申請が難しい等、 ご要望かあれはこちらで行います。

④ 閉眼法要

「閉眼法要」とは、僧侶よる墓前法要のことです。

お寺であればそこの僧侶に、無人管理のお寺等であれば近くのお寺に依頼します。

特にご要望が無い場合は当社作業員で清酒とお米を撒き、手を合わせてご祈念させていただきます。。

⑤ 掘り起こし

掘削は小さいバックホウを用いて、少しずつていねいに掘り出していきます。

瓶にあたったところでスコップに持ち替え、そこからは手作業です。

機械が入らない場所であれば、最初からスコップと手を使って作業することもあります。

費用はどれくらいかかるんだろう……

ご遺骨一体あたり5〜10万円になります。

堀削作業にかかる負担によって費用が高くなります。

一度に複数体の掘り返しが必要な場合は、単純に「ご遺骨の数×金額」では無く減額が可能です。

詳しいお見積りについては、お客様の状況を伺った上で相談させて下さい。

⑥ ご遺体の洗浄・再火葬

※グロ注意※
タップすると実際の再火葬の様子(人骨あり)が出ます。苦手な方は開かないようにお願いします。

遺骨を移転する場合、ほぼ全ての墓地や霊園、納骨堂で焼骨(火葬骨)を行わないと引き取ってもらえない為、再火葬と洗浄が必要になります。

土に還す場合にも基本的に再火葬が必要です。

ただし、当社では独自の乾燥技術を使って土に還すサービスを行っています。

気軽にお問い合わせください!

⑦ 移転先への引っ越し

改装許可証および火葬許可証を取得し、 火葬・洗浄を済ませた後、新たな骨壷に遺骨を移し替え、新しい移転先への移動を行います。


ここまでが掘り起こしの流れです!

現場立ち合い
新しい供養先の確保
行政手続き
閉眼法要
掘り起こし
ご遺体の洗浄および火葬
移転先への引っ越し

詳しい作業のスケジュールやお見積りについては一度お問い合わせください。